江ノ島の縄文遺跡 1 2
江ノ島から出土した遺物のうち、土器は夏島式、稲荷台式土器と呼ばれています。神奈川県横須賀市夏島貝塚で初めて発見された土器と同類のものとされ、約9000年前(縄文時代早期前半)のものと推定されています。時代を推定するには、出土した木炭や貝殻を科学的に分析します。夏島式、稲荷台式土器の特徴として、撚糸文と呼ばれる、撚った縄を棒に巻きつけて土器の表面を転がし、縦方向に模様をつけたものが見られます。弥生時代のものはより細かい模様だそうです。土器自体の形は砲弾型をしていたといわれています。土器片はビニール袋に入っていたためいい写真が撮れず、載せてありません。 |
江ノ島植物園内遺跡(てっぺんの灯台の足元)からは縄文時代早期(9000年ほど前)の土器、石器が現時点でおよそ1000点、礫と呼ばれる石ころがおよそ8000点、出土しています。ここに白く紙のように見えているのはビニール袋に入れられた遺物です。 |
遺構には、柱穴(ピット)、何かを掘り込んだ跡、まだ使える礫を集めた跡(集石状遺構)、焼土跡、気の根っこの穴、などがあると言われています。 |
向うに四角くチョコレートのように見える所は住居祉。隅丸方形という、四角形の角が丸みを帯びたものです。この特徴と、ランダムな柱跡から時代が特定されています。真ん中の住居祉の十字は測量のためにつけられたものです。3つのうち2つの住居祉内には焼土跡が見られます。 |
880平方メートルの発掘調査現場では土の色の違いが目立ちました。 |